MLMの老舗、フォーデイズに業務停止命令!?
今回とりあげるトピックスは、MLM会社のフォーデイズに対して、消費者庁から下された業務停止命令についてです。
消費者庁は、連鎖販売業者であるフォーデイズ株式会社(本社:東京都中央区)に対し、特定商取引法に基づき、平成29年11月25日から平成30年5月23日までの6か月間、連鎖販売取引に係る取引の一部(新規勧誘、申込受付及び契約締結)を停止するよう命じました。
フォーデイズは連鎖販売取引、つまりネットワークビジネスの会社です。
そのフォーデイズに対して、消費者庁は特定商取引法に基づいて、6ヶ月間、新しい顧客を勧誘すること、受付をすること、契約することを止めるように一部業務停止命令を出しました。
一部業務停止命令と言えば、行政処分のなかでも重い処分です。なぜ、フォーデイズにこのような処分が下されたのでしょうか。掘り下げていきたいと思います。
フォーデイズとはどんな会社
フォーデイズは「ナチュラルDNコラーゲン」という清涼飲料水を販売しています。これは、コラーゲンサプリメントの製品またはブランドの一つです。
コラーゲンは、皮膚、骨、および繋がりのある組織に存在するタイプのタンパク質で、それらの強さと弾力性の維持に重要です。コラーゲンサプリメントは、皮膚の健康を支援する方法、関節の機能を改善すること、および全体的な健康を向上させることとして販売されることがよくあります。 ナチュラルDNコラーゲンは、魚の皮や鱗から派生したタイプのコラーゲンを含んでいるようです。
しかし、ナチュラルDNコラーゲンの具体的な健康上の利益に対する科学的根拠は限られています。
どのような違反があったのか?
消費者庁によると、フォーデイズは、「実際にはそのような効果はないにも関わらず、商品を摂取することで、あたかも病気の治療若しくは予防又は症状の改善ができるかのように告げていた」ということを勧誘者が言っていたとのことです。
これを受けて、消費者庁は、「本件商品には実際にはそのような効果はありません」という内容を、フォーデイズのすべての顧客に通知して、その結果を報告するよう指導をしたようです。
また、勧誘者は、名前などを明示する義務を破って、不実な説明を行っていたとのこと。フォーデイズは、この違反の起因を調査し、消費者庁へ結果を報告するよう指導がありました。
ネットワークビジネスにおいて、製品の伝え方や勧誘方法には特定商取引法や薬機法(旧薬事法)の定めがあります。「知らなかった」では済まされませんので注意が必要です。